狗奴國(壱)

其南有狗奴國 男子為王 其官有狗古智卑狗 不屬女王 自郡至女王國 萬二千餘里 


「その南、狗奴国有り。男子が王と為る。その官は狗古智卑狗有り。女王に属さず。郡より女王国に至る。万二千余里。」 


邪馬壹國から南 万二千余里には女王国に属さない狗奴国あり官の名前は狗古智卑狗(クコチヒコ)であるとあります。


女王国を朝倉・日田辺りと想定するとその南に位置するのが熊本県菊池市になります。

菊池渓谷


この菊池(鞠智)の狗古智卑狗(クコチヒコ)については以前ブロぐでふれたことがあるので御紹介します。


菊池神社


鞠智城

ここで鞠智城(きくちじょう)の呼び名ですが「きくち」と書かれていますが『続日本紀』によると「くくち」と読んだそうです。 現在この辺りは菊池と呼ばれますが、菊池の「菊」というのは植物の菊を表すのみで他の意味は無いそうです。 この菊は平安時代に中国から輸入されたもので「菊」という漢字も平安時代以前には無かったことになりますので、完全に音(おん)から漢字を当てたということになります。 すると「きくち」は本来「くくち」と読むのが正解ということになるのではないでしょうか?


結論から言うと「記紀」により惑わされますが、「記紀」を見なかったとすれば、この位置関係よりはまる国は考えにくいと思われます。


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倭国の記憶

倭国の古代のみ時系列で解明していきたいと考えています。